自動車
2024.06.28
梅雨時期の交通事故に注意しましょう
梅雨の時期がやってきました。
じめじめと続く長雨は、交通事故が起こりやすい環境を作ります。
視界不良による事故、水たまりなどでのスリップによる事故を防ぐためにも、
車両点検や安全運転に対する啓発活動などを行っていきましょう。
梅雨時期の交通事故
1年を通して最も交通事故が多い時期は12~1月ですが、6月~7月もまた事故件数は多くなります。
梅雨時期の事故には、他の季節にはない事故の原因があります。
・雨による視界の悪化
雨が降ることでフロントガラスは濡れ、視認性が悪化します。また、ワイパーを使用することでさらに視界は悪化します。
「視界の悪化」は交通事故の大きな要因の一つです。
・雨音による社外と社内の音の遮断
車の運転時、運転手は情報の8割を目から得ていると言われています。そして、それ以外は耳からの情報を頼りに運転をしています。
雨の中運転する時、先述の通り視認性の悪化がありますが、雨音によって耳から入る情報もおろそかになってしまいます。
晴天時に運転する際に頼りにしている、周囲からのエンジン音やクラクション、人の話し声などが聞こえないために、衝突事故が増えてきます。
・雨による路面の悪化
雨が降ることで道路が濡れ、スリップ事故が起こりやすくなります。
また、ハイドロプレーニング現象によって、車の制動距離が長くなることも知られています。
これらは、「スピードの出しすぎ」「タイヤの摩耗」「タイヤの空気圧不足」によってさらに危険性が増します。
・歩行者側の行動
梅雨時期の事故は、歩行者の行動も原因となることがあります。
雨の日は、歩行者は傘をさして歩くため視界が悪化します。また、うつむきがちにもなります。
そして、雨音により周囲の音が遮られ、近づく車の音に気付かず、急に進路変更したり道路横断したりする場合もあります。
つまり、運転手も歩行者も、どちらも「視界の悪化」「周囲の音との遮断」が起こるため、事故が増えることに繋がっていきます。
安全運転対策を講じましょう
梅雨時期の運転は「視界の悪化」「路面の悪化」「聴力の悪化」の3点を意識して、注意深い運転が必要です。
また、周囲の車や歩行者も同じく状況が悪化していることも理解する必要があります。
「スピードを出しすぎない」「ハイビームを点ける」「ブレーキを早めに踏む」など、普段以上に安全運転を心がけましょう。
また、車のメンテナンスを怠らないことも事故を防ぐために重要な対策です。
水滴をしっかりととるためのワイパー点検、視界をよくするためのフロントガラスの撥水加工、スリップ事故の危険を減らすためのタイヤ交換など、本格的な梅雨を前にチェックをしましょう。
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