社会保障
2023.06.14
意外に知られていない「得する」年金のもらい方
年金の繰下げ・繰上げ
公的年金の老齢基礎年金・老齢厚生年金は受給の繰下げ(65歳開始から遅らせること)及び繰上げ(65歳開始から早めること)が可能であり、繰下げ・繰上げを行うと、生涯、年金額が増額・減額される(増減率は図1の通り)。
支給開始年齢 | 増減率 |
60 |
▲30% |
61 | ▲24% |
62 | ▲18% |
63 |
▲12% |
64 |
▲6% |
65 | ー |
66 | +8.4% |
67 | +16.8% |
68 | +25.2% |
69 | +33.6% |
70 | +42.0% |
仮に、本来であれば65歳から20万円の年金額がもらえる者が、5年繰下げを行うと、70歳からは28.4万円(20万円×142.0%)が終身にわたってもらえることになる。
厚生労働省の調査によると、2012年度における老齢基礎年金の繰下げ・繰上げ受給率は、下の図2でご覧の通り、繰下げ受給率の低さが鮮明であり、繰下げ受給率が低い原因としては、現状では65歳以降の就労環境が整っておらず、経済的に繰下げ受給を選択しにくいこと、繰下げ受給が可能なこと及びそのメリットの理解度が低いことが原因と考える。
長生きするにつれて、繰り下げ受給のメリットが出てくる仕組みとなっています。
人生100年時代と言われる昨今、計画的に年金を受けとるだけで数百万円が変わってきますので見逃せません。
年金を活用してより豊かなセカンドライフの備えをしておきましょう
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